pair とリスト構造 (3/5)


pair を用いたデータ構造

実は、pair を用いて作れるのは リストだけではありません。 その形からも当然ながら binary tree も表現できます。
 (cons (cons 1 2) (cons 3 4)) 
は、深さ 2 の完全 2 分木を表現しています。 図示すると以下の様になります。 斜め方向にみると普通の 2 分木です。 但し、FullScheme Mode にしないと動きません。

また、pair もリストも要素として各種のものを持つことが出来ますので、 色々なデータ構造を表現することができます。 例えば、リストを用いることで構造体を表現することも出来ますし、 行列を表現することもできますし、これらを組み合わせたものも表現できるわけです。 この様に pair によって構成されるデータ構造を一般にリスト構造と呼びます。


99.10.6/ Tomio KAMADA: kamada@seg.kobe-u.ac.jp