Lisp は、リスト処理や記号処理のために設計された言語で、他にも Common Lisp や Emacs Lisp (Emacs/mule はEmacs Lisp上で動いています。) といった Lisp の処理系がよく知られています。 色々な特徴があるのですが、 "(",")" だらけの syntax (構文規則)や、 リスト構造(S-expression) の扱いや、 動的な型付け(dynamically typed language)や、 ラムダ式(lambda-expression) などがあげられます。
Scheme は、 各種の Lisp の処理系のなかでも Simple にまとまった言語です。 また、関数型の特徴を多く持っています。 ということで、この演習も Scheme の関数型の面に注目しておこなっていきます。
Scheme と言う言語の仕様は、 R4RS,R5RS といったレポートに記述されています。 言語のマニュアルと言っても間違いはないでしょう。 DrScheme の場合、Help Desk から r5rs の内容を調べることができます。
99.9.29/ Tomio KAMADA: kamada@cs.kobe-u.ac.jp