明示的データキャッシュ指示が可能なエッジ環境向け分散データストア


Edge 環境では、Edge Server で各種サービスを実行することで、低遅延アプリケーションを実現しようという研究がさまざま進められています。

計算基盤としては、MEC に代表されるような Edge Server においてアプリケーションを起動するための仕組みが提供されつつあります。 いわゆるクラウドコンピューティングにおける IaaS みたいなものですね。

一方で、データの管理方法については、まだ研究すべき点がさまざまです。 クラウドコンピューティングでは、スケーラブルなデータストア・データベースシステムが、IaaS 仮想マシに対してデータ提供をおこなうのが一般的でした。 データセンター内では、それで問題ないのでしょうが、仮想マシンが各地の edge server に展開しているのでは、そうもいきません。 加えて、edge server 上で遅延制約の厳しいアプリケーションを動かしたいなら、「なかったらクラウドに取りに行こう」では済まないかもしれません。

我々の研究グループでは、開発者が準備した指示にしたがって関連 edge server にデータキャッシュすることができる分散データストアを開発しています。 開発者がアプリケーションに応じたルールを記述することで、システムが各レコードの状態変化を監視し、必要に応じて関連 edge server にデータをキャッシュしてくれます。

edgestore.png

エッジ関係の論文などは、

を見てください。